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東北空手道場【宮城県仙台市】

指導方針とコンセプト

空手の道とは何でしょう?

当道場が考える「空手」とは、手に何も持たない状態、
すなわち一切の武器を持たずに素手、素足で戦う武術です。

これを人間社会において置き換えると、肩書き、学歴、所属する会社、仕事のキャリア、年齢、人種、性別等々、あらゆる看板を持たない「ただひとりの人間であること」を意味します。

「ひとりの人間として、ただひたすら稽古する」それが道場です。
人生は予期せぬことばかり。人間関係、自分の境遇、周囲の環境は常に変化し続けていきます。
肩書きなど背に掲げる看板は永遠のものではなく、いつかは変化する頼りない存在なのではないでしょうか。

だからこそ、稽古をする時は「ただひとりの人間」に立ち返り、いまこの瞬間を柔軟に生きる。
それが空手の道だと考えます。

東北空手道場コンセプト

当道場では以下の三つの心構えを大事に稽古をしています。

「勇は優から」

「勇は優から」とは、相手を思いやる優しい心を持って初めて本物の勇気を持つ人間になれる、という意味です。空手は武器を持たず素手で戦う術ですが、稽古を重ねれば、攻撃から身を守り相手に致命傷を与える武術となります。

だからこそ、相手を思いやり、相手の立場に立てる心、同時に自分を大切にする気持ちを持つことが何よりも大切なのです。礼儀、基本稽古、型、組手、呼吸稽古を通じて仲間を敬い、助け合う。
その積み重ねが、いざという時に「勇気」となって現れ、本物の強さを生むと考えています。

「自分を信じる」

人生には予期せぬことばかり起こり、思うようにならないものです。それでも自分を信じる気持ちを育むために、当道場では直接打撃制(フルコンタクト)を採用しています。
組手稽古では、防具をつけて実戦形式で相手と向き合います。
それは、どんな攻撃をしてくるか分からない相手への恐怖心や不安感との闘いです。
その気持ちを克服するためには、集中力と自分を信じる気持ちが必要です。日々の稽古によって育まれた集中力と自己肯定感は、社会生活においても自分を助ける頼もしい助っ人になるはずです。

「やりきる」

その日その瞬間、自分を出しきる場が道場です。
全力で思い切り体を動かせば、昨日の自分よりも一歩前進しています。

たとえ小さな一歩でも、その積み重ねは自信につながります。
人と比べるのではなく、その人なりの「全力」を出すのが道場です。